研究について
本研究は、17世紀から20世紀前半までの近代ヨーロッパにおいて、さまざまな形態の空間的移動(国内移動/ヨーロッパ諸国間の移動/大陸間移動、経済的な移動/政治亡命/難民)を経験した女性を対象とし、空間的移動とジェンダーとの相互的な関係を明らかにすることを目的としています。具体的には、公共圏における女性の政治・社会運動への参加、女性賃金労働者による市場への参入、親密圏における家父長的支配や婚姻、親族関係といった問題群と女性の空間的移動との関係をめぐる事例研究を行い、出身地域・国のジェンダー関係が移動実践に与える影響と、移動実践が出身地域・国および移動先の地域・国におけるジェンダー関係に与える影響のそれぞれについて考察します。この作業を通じて、女性の空間的移動とジェンダーとの相互的な関係を、世界史的な枠組みのなかで理論化することを目指します。
トピックス
- 「代表挨拶」ページを公開しました。(2016年5月18日)
- (2016年02月29日)
- 「近代ヨーロッパを中心とする女性の空間的移動とジェンダーの変容に関する比較史研究」(2016年5月18日)
- ホームページを公開しました。(2016年02月29日)
- 「研究体制・計画」ページを公開しました。(2016年5月18日)
- 2015年度の参加者と主たる研究テーマに関して掲載しました。(2016年02月29日)